10年確定年金と15年確定年金の戻り率と年金額の違い

公開日:2014年12月8日

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個人年金保険には有期年金、終身年金、確定年金などいくつかの種類があります。

有期年金、終身年金は被保険者が死亡するまでの決まった期間に年金が支払われる年金保険ですが、確定年金は被保険者が死亡したとしても決まった期間は年金が支払われるので、家族の生活費など被保険者の生死に関わらず必要となるお金を準備する際には確定年金が選ばれます。

確定年金には5年、10年、15年などいくつかの期間の商品が提供されています。

払込期間、据置期間が同じなら同じ金額を5年でもらうか10年にわけてもらうかの違いだろうと考える人もいますが、年金受取期間中も年金原資の運用がされていますので、戻り率に違いが出てきます。


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10年確定年金と15年確定年金の戻り率と年金額の違い

  • 確定年金の期間が長くなるほど受取年金総額と戻り率は多く(高く)なる
  • 確定年金の期間が長くなるほど1年間に受け取る年金額は少なくなる

とある保険会社が提供している確定年金の10年と15年の年金総額と戻り率は以下のようになっています。

■10年確定年金と15年確定年金の年金総額、戻り率の違い

期間 年金総額 戻り率
10年確定年金 422.4万円 117.3%
15年確定年金 436.4万円 121.2%

※払込保険料総額360万円、契約年齢40歳、払済年齢60歳、年金受取開始年齢65歳の場合

年金の受取期間を変えるだけで年金額が約3.3%増額していることがわかります。

そのため年金を受け取って貯金しているという方であれば10年確定年金ではなく15年確定年金を選択するなど、なるべく長い期間の年金に加入した方がお得です。

ただし、期間以外が同じ条件の個人年金の場合、期間が長い年金は毎月の受け取る年金額が少なくなります。

上の例でいうと、422.4万円を10年間で受け取ると年間の受取年金額は42.2万円ですが、436.4万円を15年間で受け取ると年金額は29.1万円になります。

すぐに使わない余裕資金であれば問題ありませんが、個人年金を日々の生活費として使用するという人にとっては年金による収入が減ることは許容できないと思いますので、個人年金の使用目的を考えて年金の期間を検討する必要があります。

このように受取年金総額や年金額に影響が出るので、「払済年齢」や「年金受取開始年齢」と並んで年金の期間は個人年金を選ぶ際には重要な項目であるといえます。


重要なのはお金が必要な期間に合わせた年金保険に加入すること

  • お金が必要な期間と金額を考えて確定年金の期間を選択する

10年確定年金と15年確定年金の年金額や戻り率の違いを見てきました。

とはいえ、最も重要な点は自分のお金が必要な期間に合わせた年金保険に加入することです。

戻り率に違いはあるものの、戻り率だけに注目して確定年金に加入すると何が何やらわからなくなります。そのため個人年金の使用目的を明確にして、自分のお金が必要な期間や金額に合わせて年金を受け取ることができるように考えて、自分にあった個人年金に加入する必要があります。

確定年金を選ぶ人はある程度使用目的が決まったお金を準備したいという方が多いと思いますので、そのお金がどの期間どれくらいの金額が必要になるのかを考えると、自然とどの期間を選ぶべきなのかが見えてくると思います。


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