終身年金の被保険者を夫婦でどちらにしようか悩んだ時の対応

公開日:2014年12月16日

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被保険者が死亡するまで年金がもらえる終身年金や、一定期間の間保険者が生存している場合に年金を受け取れる有期年金など、期限の有無の違いはありますが被保険者が死亡するまで年金を受け取ることのできる個人年金があります。

このようなタイプの年金では、年金がもらえる期間は被保険者がいつまで生きるかによって変わってきますので、夫婦どちらの名義で加入しようか悩んでいる場合、寿命の長い人が加入することで得をすることができます。

一般的には女性の方が寿命が長いので、悩んだら妻の名義で年金保険に加入すると有利になる場合が多いです。


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男性と女性の寿命の違いとお得になる金額

■日本の男女別平均寿命

  • 男性:79.59歳
  • 女性:86.35歳

日本人の平均寿命は2012年度で男性は約80歳、女性は約87歳となっています。人間がいつ死ぬかはわからないものですが、平均的寿命の男女であれば女性の方が7年くらい長生きをする計算になります。

仮に年間60万円の年金が受け取れる終身年金に加入する場合、平均的な寿命の夫婦であれば妻を被保険者として契約をすると、夫を被保険者とするのと比べて420万円(60万円×7年間)も生涯で受け取ることのできる年金が多くなります。

夫の名義で保険に加入していると、夫に先立たれた場合、残された妻の生活費は変わらずかかるにも関わらず年金がストップしてしまいます。妻の名義であれば夫の死後も必要となる生活費を個人年金で補うことができます。

どちらが長生きするかはわかりませんが、確率論で言えば妻を被保険者とした方がお得であることが多いです。


妻を被保険者とする場合は契約者も妻自身にしておく

  • 契約者と年金受取人が異なると贈与税の対象となる

妻を被保険者とする場合はすべての名義を妻にしておいた方が安全です。

個人年金保険には契約者、被保険者、年金の受取人の3つの名義があります。契約者は保険料を支払う人ですが、契約者と年金の受取人が違う人だと年金を受け取る際に贈与税がかかってしまいます。

契約をわかりやすくするためにも、特にこだわりがなければ名義はすべて同じにしておいた方が良く、今回の場合はすべての名義を妻名義にしておくと良いでしょう。

ちなみに離婚をした場合は個人年金は分割することはできず、契約者や年金受取人の権利が強くなっています。そのため離婚をする可能性を踏まえると個人年金保険の契約者は実際にお金が必要になる人の名義にしておいた方が良いですね。

この辺りは分割が可能な厚生年金と異なりますので、一応考慮しておいた方が良い点です。

老後のお金について考えている人で離婚をするつもりの人は少ないと思いますが、死亡保障と同じく万が一の時のことを考えておきましょう。


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