積立利率変動型個人年金保険の仕組みと特徴

公開日:2014年11月13日

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積立利率変動型の個人年金保険とは、市中金利の増減で保険料の積立利率が変動し、結果的に支払われる年金額が増減する個人年金保険のことです。

通常、個人年金保険には積立利率が設定されていて、支払った保険料に積立利率をかけて支払われる年金の額が決まります。

個人年金保険には、契約時に受取年金総額が最初から決まっている「固定型個人年金保険」と年金総額が決まっていない「変動型個人年金保険」がありますが、固定型個人年金保険は積立利率があらかじめ決まっていて年金額を算出しています。

積立利率変動型の個人年金保険は市中金利に合わせて積立利率が増減することになりますが、市中金利は日本の景気が良くなると上がり、悪くなると下がる性質の指標ですので、おおざっぱに言うと日本の景気に合わせて受取年金額が増減する年金保険といえます。


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積立利率変動型個人年金保険の特徴

積立利率変動型個人年金保険には以下の特徴があります。

■積立利率変動型個人年金保険の特徴

  • 市中金利に応じて積立利率が増減する
  • 景気が良くなれば年金が増額される
  • インフレリスクに強い
  • 最低利率が決まっていて、元本を割り込むことはない

積立利率変動型の個人年金保険は市中金利に応じて積立利率が増減し、年金額も変わってくる個人年金保険です。

通常、日本の景気が良くなることで市中金利は上がりますので、景気が良くなるほど受け取る年金が増える年金と捉えることもできます。

固定型の個人年金保険は、インフレリスクに弱いという弱点がありますが、積立利率変動型個人年金は物価が上昇すると年金も増額されるのでインフレに強く、インフレリスクに備えることのできる個人年金保険になっています。

もらえる年金額があらかじめ決まっていないというと、運用の結果に応じて年金が増減する変額個人年金を想像する人も多いですが、積立利率変動型個人年金保険と変額個人年金は元本を大きく割り込むリスクがあるという点で異なります。

積立利率変動型の個人年金は最低の利率が決まっているため、どんなに金利が下がっても元本を大きく割り込むということはなく、運用の結果次第では元本を割り込む可能性のある変額年金とはまったく別の性質を持った年金保険です。

なお、近年の日本では超低金利が続いており、積立利率変動型の個人年金保険のメリットを享受できる機会はなかなか訪れていません。

金利が低く、最低利率の場合、同じ保険料であれば固定型の個人年金保険の方がもらえる年金額は多くなるので、今後金利が大きく上がる可能性がある際に検討をしたい年金保険です。


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