個人年金保険の選ぶポイントは準備するお金の性格や用途

公開日:2014年11月28日

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個人年金保険は様々な種類があるので、自分にあった保険を選ぶことができるのは良いですが、逆にどのような保険を選べば良いのか悩んでしまう人も多いです。

一つ一つの商品の特徴を理解するのも大変ですので、まずは自分がどのような年金保険に加入すべきなのかを決めてから具体的な商品の検討に入るのが良いでしょう。

本記事では個人年金保険をどのように選ぶべきなのかを当サイトなりに紹介していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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個人年金保険の選び方

  • 年金額が定額か変額かを決める
  • 円建てか外貨建てかを決める
  • 年金の受取期間を決める
  • 保険料の支払方法を決める

個人年金保険には様々な種類がありますが、いくつかの項目によって分類することができます。

そのため、基本的にはその分類の中から何が良いかを選んでいくことで、自然と自分にあった個人年金保険を見つけることができます。

個人年金保険の性質が大きく変わる分類項目から決めていくことで、効率的に自分にあった保険を絞り込んでいくことができます。「定額か変額か」「通貨」「年金の受取期間」「保険料の支払方法」の順に考えていくと良いので、順番に見ていきましょう。


年金額が定額か変額かを決める

  • 個人年金保険で準備するお金は元本割れしても良いお金なのかを考える
  • 生活費など減らしてはいけないお金は定額年金で確実に準備する
  • 余裕資金などリスクを取っても増やしたいお金であれば変額個人年金を検討する

まず決めるべきは定額個人年金か変額個人年金かです。

定額と変額の違いは契約時点で受け取ることのできる年金額が決まっているかどうかです。変額年金の場合は運用の結果によって年金額が増減しますので、運用益が年金に上乗せされる可能性がある一方で元本割れをすることもあります。

定額か変額かの判断は、自分が個人年金を通して準備したいお金は、減らしてはいけないお金なのかどうかで判断しましょう。

ここで重要なのは最悪元本割れを起こしても良いかどうかです。お金はだれもが少しでも増やしたいですし、1円も減らしたくないものです。そういう意味では全員が元本割れは起こしたくないと思いますが、減っても生活に支障がないかどうかが重要です。

支障がなく、少しでも増やせる可能性にかけるのであれば変額年金を選べば良いですし、元本割れを起こすと生活に支障が出るという場合は定額年金を選択しましょう。

多くの人が老後の生活費の準備のために個人年金を利用していますが、老後の生活資金は絶対に減らしてはいけないお金ですので、変額年金は避けて定額個人年金で運用するのが賢明ですね。一方で余裕資金などであれば、変額個人年金で収益を狙うのも良いかもしれません。

このように準備する資金の性格を考えて、定額個人年金か変額個人年金かを選択しましょう。


円建てか外貨建てかを決める

定額か変額かを選択すると自然と通貨についても方向性が見えてきます。

外貨建ての個人年金保険は保険料の払込は外貨ですが、年金の支払の際には外貨から円に両替をしてから加入者へ支払われます。そのため年金支払い時の為替レートによって円で受け取ることのできる年金額が変わってきます。

円ベースで見ると元本割れを起こすこともあるので、減らしてはいけないお金を準備しようとしている人は、外貨建て個人年金保険は避け円貨建ての個人年金保険を選択するようにしましょう。

ある程度の余裕資金を準備する人などリスクの取れる人は、外貨建て個人年金の高い利率で運用をして為替差益と合わせて収益を狙うということもできますので、リスクを取って年金の上乗せを目指すか検討しましょう。

ただし、変額個人年金にも言えることですが、外貨建て個人年金は積立預金というよりも投資商品の性格が強い商品です。外貨建て個人年金への加入を検討している場合は、同じく外貨に投資する外貨預金や外貨建てMMF、海外ETFなども合わせて検討すると良いでしょう。


年金の受取期間を決める

年金の受取期間は、年金をもらうことのできる期間だけでなく保険料への影響も大きいので非常に重要な要素です。

受取期間の年金の種類は、有期年金、終身年金、確定年金とありますが、ポイントは年金を一定期間受け取るか死ぬまで受け取るかと、被保険者が死亡した後は年金が不要かという点です。

■年金の受取期間を決めるポイント

  • 年金が必要な期間は一定期間か死ぬまで必要か
  • 被保険者が死亡しても年金は必要になるか

個人年金には大きく受取期間が決まっている有期年金と、生きている限りもらえる終身年金があります。生きている限り年金がもらえる終身年金は安心ですがその分保険料が高くなっています。

資金の性格に合わせて、公的年金を受給するまでのつなぎ年金だったり、比較的お金がかかる60代の時の生活費を上乗せしたいという場合には有期年金を、生涯必要になる基本的な生活費を準備する場合は終身年金を選ぶなどすると良いですね。

また有期年金や終身年金は被保険者が死亡すると年金はストップしますが、被保険者だけでなく夫婦・家族の生活費となっている場合は年金がストップすると生活が苦しくなってしまうので、そのような方は被保険者が死亡しても契約期間はすべて年金を受け取れる確定年金や、有期年金や終身年金に一定期間は年金の支払いを保証する「保証期間」をつけることもできます。

自分の状況や年金で準備したいお金の性格を考えて受取期間も選択するようにしましょう。


保険料の支払方法を決める

ここまで個人年金保険の種類を決まれば、ほぼ自分が加入すべき年金保険も見えてきていると思います。

後は保険料の支払方法を一括で支払うか、分割で支払うかを決めましょう。

個人年金保険の保険料の支払方法は大きく一時払いと分割払いがあります。分割払いの中でも年払い、半年払い、月払いと種類があります。一時払いが前提の個人年金保険もありますが、一般的には分割払いで積み立てていくような保険が多くなっています。

一時払いの場合は契約時にすべての保険料を支払うことになるので、資金負担が重くなりますが、その分予定利率が上がって実質的に保険料の割引を受けることができるので、選択が可能であれば自分の経済状況などを見て選択するようにしましょう。


個人年金保険で準備するお金の性格を考えることが第一歩

個人年金保険の選び方を見てきました。

とてもたくさんの種類がある個人年金保険も、各分類ごとに絞り込んでいけば意外にシンプルに選ぶことが出来ると思います。

絞り込んでいく上で重要になるのは、個人年金保険で準備するお金の性格です。

リスクを取って良いお金なのか絶対に必要なお金なのかは資金の性格によって変わります。また必要となる時期が明確になっていないと終身年金、有期年金などの年金の受取期間も決まりません。

個人年金保険に加入する際にはまずその「お金を何に使うのか」を明確にする必要があり、それが決まれば自然と加入すべき年金保険は見えてきます。

そういう意味では、個人年金保険で準備するお金の使用目的をはっきりさせることが個人年金保険選びの第一歩であるといえます。


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