個人年金保険の受取年金額の選び方と年金の使用目的

公開日:2014年12月6日

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個人年金保険には年金額が決まっている保険と運用結果次第で増減する年金があり、個人年金保険を選ぶ際にはまずどちらのタイプの年金保険に加入するか決めるのが賢明です。

個人年金保険は契約時に将来の年金額が決まる「定額個人年金保険」が主流ですが、運用結果次第で年金額が増減する「変額個人年金」もあります。

また、「外貨建て個人年金保険」は外貨ベースでは受け取ることのできる年金は定額ですが、年金受取時に円に両替をするので年金受取時の為替レートによっては円で受け取ることのできる年金額が変動します。年金額が減る可能性があるという点では変額個人年金に近い商品といえます。

  • 定額個人年金保険  :受け取る年金額が決まっている年金保険
  • 変額個人年金保険  :運用の結果により年金額が増減する年金保険
  • 外貨建て個人年金保険:受取時の為替レートにより年金額が増減する年金保険

変額個人年金と外貨建て個人年金保険はうまくいけば支払った保険料より多くの金額を年金として受け取れる反面、結果次第では年金額が支払った保険料を下回る「元本割れ」をする可能性もあります。

受け取ることのできる年金が計算できないので、老後の計画を立てるのも難しい上級者向けの年金保険といえます。

また契約時、解約時、運用のコストがどれも定額個人年金よりも高いこともあるので契約の際は他の金融商品と効率性を比較する必要もあるといえます。

保険料を一括で支払う一時払い保険が多いのも特徴なので、契約時にまとまったお金が必要になります。

■変額個人年金、外貨建て個人年金保険の注意点

  • 元本割れをする可能性がある
  • 年金額が増減するので老後の計画が立てづらい
  • コストが高い
  • 契約時にまとまった金額が必要になる

このように変額個人年金や外貨建て個人年金保険には注意点がいくつかあるので、特別な理由がなければ定額個人年金保険への加入を検討するのが基本といえます。

支払った保険料以外に大きな運用益を期待できるのは大きな魅力ですが、その分のリスクはしっかり理解しておきたいですね。


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準備したいお金の目的を考えて定額か変額かを選ぶ

  • 確実に準備したい老後の生活費は定額個人年金で準備する
  • 余裕資金の運用などリスクをとれる時は変額年金を検討する
  • 個人年金加入の際には年金の使用目的を明確にする

上述した通り、変額個人年金や外貨建て個人年金は特殊な個人年金保険ですので、普通に老後のお金の準備をしたいという場合は定額個人年金保険を選ぶのが良いでしょう。

特に老後の生活費など絶対に必要になるお金を計画的に準備したいという場合は、リスクを取ることはできませんので定額個人年金保険が安全です。

一方、定額年金保険にはインフレリスクに弱いという点や予定利率はそれほど高くないという弱点がありますので、インフレリスクに対応したい方や運用で大きな利益を得たいという人は変額個人年金や外貨建て個人年金保険を検討すると良いでしょう。

そういう意味では年金の使用目的によって、加入する個人年金保険も変わってきますので、個人年金の加入を検討する際にはまずその年金を何に使うのかを明確にする必要があるといえます。


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