普通預金・定期預金などの預貯金で老後資金を作るメリット・デメリット

公開日:2015年1月28日

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

年金だけでは老後の生活費は足りないので、老後に向けてお金をすこしずつ自分で貯めていこうという人も多いと思いますが、そういう人は毎月お金をメガバンク、ネット銀行やゆうちょ銀行などに積み立てていくという方法もあります。

大きく運用で増えるということはありませんが、預貯金は元本が保証されていますので、損をすることなく貯金した金額は減ることなく確実に貯まっていきます。

リスクを取りたくない人や運用をするための元手の金額がある程度貯まるまでは預貯金で貯めていくというのも選択肢の一つです。


[スポンサーリンク]

預貯金の種類

預貯金と一口に言っても、普通預金や定期預金など様々な種類があります。

また、ゆうちょ銀行では預金のことを「貯金」と呼んだり、定期預金と似た商品として定額貯金や定期貯金があるなど、少しややこしいです。

以下に一般的な預貯金の種類や特徴を簡単にまとめました。

■預貯金の種類や特徴

名称 特徴
普通預金 一般的な銀行預金。
自由に出し入れすることができ、元本も保証されている。金利はとても低い。
定期預金 一定期間預けることを条件に普通預金よりも高い金利が設定されている預金。
期間は1か月、1年、3年、5年など様々な期間があり、最近では1週間や2週間などの超短期の定期預金も提供されている。
積立預金 毎月一定額を普通預金から振り替えて積み立てていく預金。
自動的に定期預金に積み立てていくので毎月の貯金が苦手な人でも気付いたら貯まっていたというメリットがある。
外貨預金 円貨ではなく外貨で保有する預金。
日本は低金利なので外貨で持つと高金利が期待できる上に為替レートの変動による収益も狙うことができる。反面為替が円高に動くと損失が発生し、円貨ベースでは元本割れをする可能性がある商品。
仕組預金 デリバティブ商品などと組み合わせて、通常の預金ではないような条件で損益が発生する預金。様々な条件があり、預金と言うよりは投資商品に近い特性を持っている商品が多い。
普通貯金 ゆうちょ銀行が提供する出し入れ自由な貯金。出し入れ自由な分金利が低いなど普通預金と同じ特性の商品。
定期貯金 ゆうちょ銀行が提供する一定期間預けることを条件に普通貯金よりも高い金利がつく預金。
銀行の定期預金と似た特徴の商品。
定額貯金 ゆうちょ銀行が提供する定期預金に似た商品。
6か月以上預けると出し入れが自由になり、預け入れ期間に応じた金利が適用される自由度の高い商品


預貯金のメリット

■預貯金のメリット

  • 自由に出し入れすることができる
  • 自由に他の商品に預け替えることができる
  • 元本保証がされている
  • 身近で始めやすい

預貯金の中でも普通預金や普通貯金はいつでも出し入れが自由なので、もしもお金が必要な時にはペナルティなしですぐに引き出して使用することができます。

同じ理由で他に投資をしたい商品を見つけた場合にすぐに預け替えをすることもできます。引き出しができない商品で運用をしていると満期まで待たないといけないことも多く、投資したい商品が株などの場合投資機会を逸してしまう可能性もありますね。

自由に出し入れができるというのが、預貯金の最大のメリットといえます。

また普通預金でも定期預金でも元本が保証されていますので、損をすることはなく極めて安全な運用をすることができます。老後の生活費は絶対になくしてはいけないお金ですので安全な運用が求められます。

リスクを取ってはいけないというわけではないですが、リスクを取りたくないという人はいますので、その場合には預貯金で運用するのが安全で安心です。


預貯金のデメリット

一方で預貯金をすることのデメリットもあります。

■預貯金のデメリット

  • 利回りが低い
  • 税制メリットがない
  • 引き出して使い込んでしまう恐れがある

預貯金はリスクが極めて低いことから、リターンつまり利回りも低くなっています。普通預金の金利は0.01%を下回る銀行もあり、ほとんど金利はつかないと考えた方がよさそうです。

積立金だけで老後に必要なお金がすべて貯まるのであれば良いかもしれませんが、足りない場合は運用によって不足分を埋めていく必要があります。

他の商品で運用したとすると運用による利益を得ることができたはずで機会損失が発生している可能性もあります。少しでもお金を増やしたいと考えている人であれば、多少リスクを取ってでも他の商品で運用をしていく必要があります。

また預貯金は節税メリットがないのもデメリットです。

預貯金の利子には原則20%の税金が引かれて(源泉徴収されて)口座に入金されています。

公的年金の保険料や確定拠出年金、個人年金保険にお金を出すと税制優遇があり、お金を出した分の一部または全部に税金がかかりません。確定拠出年金(401k)ではさらに運用益も非課税となるので、預貯金と比べるとかなり有利になります。

預貯金は所得税や住民税を支払った後のお金で貯金をして、さらに利子に税金がかかっていることになるので、税制優遇されている投資と比べると利回りでかなりの差がつきます。長期の運用になると複利の効果でさらにその差は大きくなっていきますので、税制優遇がされていないのは預貯金の大きなデメリットといえます。

また金額面だけではなく、自由に出し入れできることで、かなり強い意志を持っていないと貯金ができずに引き出してしまいます。

老後のお金を貯めるための商品は自由に出し入れできないようになっている商品が多くなっています。意志が弱くお金の管理能力が低い人は個人年金や確定拠出年金などに強制的に預けてお金を引き出せないようにするというのも選択肢の一つです。

こうしてみると「お金を増やす」という意味では、預貯金には他の商品に比べて多くのデメリットがあることがわかります。


日本人の多くは預貯金で運用をしている

日本は超低金利ですので、預貯金をしても1%どころか0.1%の金利を得ることができない銀行がほとんどです。中にはネット銀行のように比較的高い金利を提供している銀行もありますが、それでも1%の金利を得ることはできません。

それでも安全資産が好きなのか日本人は預貯金をする人の割合がかなり多くなっています。長期の運用期間があるはずの老後のお金を貯めている人でも最も多い運用商品は定期預金という結果になっています。

元本を割れない安全性の高さや必要になったらすぐに引き出すことのできる流動性の高さは魅力ではありますが、増やすという意味では預貯金だけでは難しいです。

老後のお金が厳しいという人ほど少しのリスクを取って預貯金以外の商品で運用をしていく必要があるといえますね。

いきなり株式などに投資をすると大きな損失が出る可能性がありますので、債券や個人年金など安全性の高い商品で運用をはじめるのが良いと思います。知識や経験を積んで自分にあった運用方法を見つけることができます。

それでもやっぱり預貯金が良いという人は、少しでも金利を多くもらうために高金利のネット銀行を活用するというのも良いですね。おすすめのネット銀行は当サイトのグループサイトで紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてください。


自分にあったお金の相談相手を見つける

老後のお金に対する不安を解消するには専門家に相談するのが一番で、特定の金融機関に属さないFPは大切なお金のことを相談する相手にぴったりです。

住んでいる地域や年齢、家族構成から自分にあった相談相手を探すことができるので、簡単に無料相談ができます。

FPを探して無料相談

サブコンテンツ

このページの先頭へ