確定拠出年金(401k)の意味と制度の特徴

公開日:2015年1月19日

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老後のお金を準備する方法として確定拠出年金という手段があります。企業に勤めている人は会社によって確定拠出年金に加入している人も多いと思います。

確定拠出年金は別名日本版401kとも言われており、401kというと聞いたことがあるという人もいると思います。


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確定拠出年金(401k)とは

  • 加入者が運用する商品を決める年金制度
  • 運用の結果によって将来の年金額が変動する

確定拠出年金(401k)とは、加入者自身が運用する商品を指図して決めて運用を行い運用の結果によって受け取ることのできる年金額が変動する年金制度です。

毎月の掛け金が一定で将来受け取ることができる年金額は運用の結果によって変わることから確定「拠出」年金と言われています。

通常、年金資産の運用は国や保険会社が行いますが、運用する商品を自分で決めることになるので「自分の年金を自分で育てる」年金制度といえます。

運用の知識がない人にとっては少し不安ですが、その分運用コストが安かったり税制優遇を受けることができるなどメリットも多く、良くも悪くも自己責任色の強い制度です。

確定拠出年金は2001年から日本に導入された新しい年金制度ですが、アメリカでは一般的な年金制度で、アメリカでは確定拠出年金制度が内国歳入法の401条(k)項に基づくことから「401k」と呼ばれており、日本で導入される際にアメリカの確定拠出年金制度を参考にしたことから「日本版401k」と呼ばれています。

覚えやすさからか、確定拠出年金は知らないけど401kは知っているという人もおり、普及した呼び名となっています。


確定「拠出」年金と確定「給付」年金

確定拠出年金と対になる商品として「確定給付年金」があります。確定給付年金は老後に支払われる年金額が確定していて、その年金原資を賄うのに必要となる保険料を支払っていく年金制度です。

個人年金保険などでは契約時にもらえる年金額が決まっている定額個人年金がありますが、定額個人年金保険は確定給付年金といえます。

また日本の公的年金は厳密には賦課方式で確定給付年金とは言えませんが、もらえる金額が決まっていてそのために必要な保険料を負担するという意味では確定給付年金に近い商品性といえます。


確定拠出年金(401k)制度の特徴

  • 運用商品の指図を自分で行う
  • 年金の受取方法を自分で選べる
  • 年金を受け取れるのは60歳以降
  • 税制優遇を受けられる
  • 個人型と企業型がある
  • 資産の持ち運びが可能

確定拠出年金の最も大きな特徴は、上述した通り運用商品の指図を自分で行うことができ、将来の受け取ることができる年金額が増減することです。

また年金受取開始年齢になった際、年金の受取方法を年金か一時金かを選択することができます。運用も受取方法も自分で選択することができるので自分の状況にあった柔軟な設計が可能です。

ただし年金受取開始年齢は原則60歳以降となっており、途中でお金が必要になっても解約したり引き出したりすることはできません。

確定拠出年金は税制優遇メリットがあり、掛け金の拠出時、運用時、年金受取時のすべてのタイミングで税制優遇を受けることができる最強の税制メリットがある商品といえます。

確定拠出年金には個人型と企業型があり、勤務先の企業が企業型の確定拠出年金(401k)に加入していると企業が掛け金を全額負担して、個人で上乗せをすることもできます。

個人型は企業型に加入していない人が加入することができるもので、個人で掛け金を拠出して自分年金をつくることができます。

企業型の確定拠出年金に加入している人が転職する際、転職先の企業も企業型の確定拠出年金に加入していれば年金を移すことができるので、終身雇用が当たり前でなくなった現在では勤続年数によって支払われる一般的な退職金制度に代わる企業年金制度として導入を進めている企業が増えています。

勤務先の企業が企業型の確定拠出年金に加入していて、気付かない間に確定拠出年金に加入していたという人も少なくありませんが、勤務先が確定拠出年金に加入していない人や自営業の人は税制メリットを受けることができる有利な商品ですので、老後のお金の準備を考える上では有力な選択肢の一つとなります。



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